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吉川潮『落語の国 芸人帖』と[ほうせい堂]

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吉川潮の『落語の国 芸人帖』はプログラム原稿や短編小説、ほかの本の原稿などの寄せ集めの一冊。まだ、断簡零墨まで集めて一冊を上梓する「御大家」でもあるまい。結構なもんである。むろん、どうしてもこの一冊を編みたいという情熱もない。
この人を直接は知らない。だから、個人的な感情はない。ただ、『江戸前の男』などに比べて安易な本つくりだ。吉川のせいでもなかろうし、「出してあげる」と言われれば売文稼業、喜んで出すのであろうが。
題名自体も安藤鶴夫『落語国紳士録』の類似品だな。あとがきで触れていればいいのだが。

一冊の中では個人的な人形町末広と親父の思い出を綴った「これは観とけ――と、父は言った」、若き日の春風亭小朝との出会い「都バスの車中で」と、春風亭梅橋の生涯を描いた「シャレに死す」がいい。
すべてを「シャレ」で済まそうとした梅橋のような芸人はもう出てこないし、出てこれる世の中でもないだろうな。なんだか自分に似た部分があって、身につまされた。


夕刻、五反田まで行き、[ほうせい堂]へ。この店、溜池山王にかつてあった[まるせん]ののれんわけのような店。焼酎が充実している。
ご夫婦でやっているのだが、どちらの人柄もいい。
荻原さんたちと早い忘年会。自分はひとくちビール、豊潤の純米吟醸の燗。ついで東北泉の燗を2本ほど。肴は刺身、牡蠣の天麩羅、大山鶏の照り焼き、サザエの壺焼き、バクライ、海老芋の煮物など、その他たくさん食す。それで4人で16030円。ひとり4000円でした。堪能した。呑んだー、というより、喰ったーって感じ。

2009年11月16日読了
2009年1月初版 河出書房新社

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王子の狐

Author:王子の狐
Yahoo!からの引っ越しです。
現在は東京・神奈川での飲み食いの記事中心。
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