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山田光恵『もう一度聴きたい寄席囃子』

今日24日はかなり寒かった。オーバーを着てもよかったか。
本当に雨なのか、みぞれではないのか、という感じの雨が傘をばらばらと打つ。
まさに「氷雨」。
飛鳥山の桜もまだまだだ。


2010年1月に逝去した春風亭栄橋師。
初期の「笑点」メンバーでもあり、未来を嘱望されたひとりだったが、真打昇進後、パーキンソン病に倒れ、晩年のほとんどを高座に出ず過ごした。満70歳で逝去。
この本はまだ、動けなくなって日の浅い17年前の本。
病気の夫を笑い飛ばす明るい母と二人も娘の様子。
病気のことはあまり触れたくない、と本書の中でも栄橋師の様子はあまり明かされていない。その辺が「(5年前から出したいといっていた別の)出版社とは意向が合わず」とあとがきにあることとの関連か。「栄橋の具合はいかがですか」と問われることは「大嫌い」。「この本を読んだ人は聞かないでください」と語気を荒くする(じゃあ、なんの意図での出版なのか?)。
おかみさんなりの「落語家は笑わせてナンボ。同情されてどうする」との思いだろうが。

自分は彼の高座を当然知らない世代だが、病気のこと、この本と今年までの語ることができなかった落語家の末路、気持ちなどを知りたい。
筆者は今67歳。高校生と大学生だった娘たちももう、40近い。今も健在だろうか。今調べたら、喪主が光恵さんになっていたので、お元気なんだろう。
収入もなく、話せなくなった落語家の25年もの闘病生活を支えた家族の素晴らしさを思う。

2010年3月23日読了
1993年1月初版 リヨン社

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王子の狐

Author:王子の狐
Yahoo!からの引っ越しです。
現在は東京・神奈川での飲み食いの記事中心。
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