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つぶされた落語会 (11年3月25日)

春風亭ぽっぽ、という女流落語家については以前にも記事にした。
かわいいひとである。
彼女の勉強会が相鉄線星川駅の近くで開かれる予定であった。
ところが、数日前、主催者にぽっぽから連絡が入った。
彼女の所属する落語協会にクレームが入った。
この時期に、落語会、しかも前座の落語会などもってのほかである。中止せよ、というのだ。
協会は師匠小朝にも意見を聞き、中止ということになった。
 
実は、地域落語会という、どこか場所を借りて行われる落語会のかなりの数は『東京かわら版』という、月刊の落語情報の専門誌に掲載される。
ところがこの落語会はそこに掲載していない。
神奈川の高校生たちが手弁当で開いた落語会で、神奈川の落語会スケジュールを掲載する団体のサイトに載っていただけだ。
(自分もそれを見て、聴きに行った)
そこで、この「犯人」について、疑問がわく。
この団体のホームページを見ない限りは勉強会の予定はわからない。
もともと、このページをよく見る人間なのか。
それとも、ぽっぽについて調べていて、このページにたどり着いたのか。
ということは、春風亭ぽっぽだけを狙って、中止に追い込んだのか。
それとも、本当に「この時期」に笑おうというイベントに怒りを感じる「義士」なのか。
しかし、地震2日後の師匠小朝の横浜での独演会を含めて、他の落語会が中止に追い込まれた気配はない。
弱いもののみを狙ったのか。
ぽっぽに嫉妬する?何者かなのか。
 
弱いと言えば、ぽっぽは11月に二ツ目という階級に昇進することが決まっている。
ただし、それまでに問題を起こさなければ、という但し書きが付くのが、業界の決まりだ。
だから、無理に決行すると、昇進延期となってもおかしくないし、それを狙った節もある。
なにしろ、主催団体にではなく、落語協会にクレームという形が、事情通であると思わせる。
本当に文句があるのなら、会場に堂々と乗り込んで言えばいいのだ。
 
ちなみに、自分は今日どうしても、春風亭ぽっぽを聴きたいわけではない。
ただ、こんな時世だからこそ、落語会は開かれるべきだと思う。
 
イメージ 1
 
代わりに来たのは一龍斎貞寿。このひとも自分の好きな女流講談師だ。
本人は「顔も年齢も違ってごめんなさい」というが、とんでもない。
名前は貞寿というが、かつて「講談界のチェジュウ」と呼ばれた美貌の持ち主だ。
(画像が無くてごめんなさい)
 
一龍斎貞寿「真柄のお秀」
一席は面白い話、として。大巨漢で力持ちの女をからかって「結婚を」と言ったのを真に受けたお秀。主君朝倉氏の命令で結婚すると仲睦まじく過ごした、という話。
一龍斎貞寿「徂徠豆腐」
こちらは落語にもなっている話。貧窮の荻生徂徠に毎日豆腐やおからを差し上げていた豆腐屋。店が火事で焼けて避難した時、大金や店を立て直してくれる「さるお方」がいて、それが出世した徂徠だった。
火事という話題はどうかな、とも思ったが、災害にあっても人の真心が助けた、と締めくくり、貞寿なりの時代への思いを込めた。
 
先日の瀧川鯉橋の「長屋の花見」にしてもそう。みんな東北の大災害に無関心ではなく、「こんな時代にのんきに」でもない。みんな自分なりの表現方法で、時代と取り組んでいるのだ。
そんなことを今日の落語会を講談会に変えた「犯人」にも知ってもらいたいと思う。
 
そとはかなり冷たい風が吹き
、雨模様でもある。
星川駅周辺を歩くも、適当な店が無く、帰るとする。
 
 
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コメント

No title

ぽっぽさん、残念でしたね。
こういう時こそ「笑い」が大切なに~

被災地で落語されていた方がいらっしゃいましたね(*^o^*)

皮肉や滑稽さが落語の特徴でもあるでしょうが、あの場で、悲惨な体験をしてきた人の前で、言葉を選びながら演じていたであろう落語家の方に拍手を送りたいと思いました(⌒~⌒)

No title

こんな時期だからこそ、楽しさを忘れずに楽しみをもって生活しなければと思います。
電気とともに人も暗くなる必要なんてないんです。

ぽっぽさん被災地にいかれてはいかがでしょう?
みなさん娯楽も無く待ってらっしゃるのではないでしょうか?
近々、あのイケメン代議士も被災地入りするらしいです。

No title

こんばんは♪

素敵な方なのに・・・
可哀想ですね
一生懸命頑張っている人を苦しめるなんて

どこの世界でもある事なのでしょうか
悲しいですね
内緒ですけど(小声で話します(^^))

落語の好きな友を通じて、携帯でちょっとだけお話をしていただきました♪
舞い上がってしまい、頑張ってくださいの一言しか話せませんでしたが、とても素敵な人でした
素敵な人は、いつまでも素敵な人
きっと、きっと、大きくなってくれると信じています♪
私は、永遠にファンです(^^) ☆

No title

AYAさま。
落語にはいろんな面がありますが、その一つに人情というものを感じさせるものがあります。
弱い者の助け合い、いまこそ落語のそういう面を押し出す必要があると思います。

No title

オニ母さま。
照明は暗く、気持ちは明るく、ですよね。
避難所暮らしが長引くにつれて、現地の人たちの気持ちがけばだっていくと思います。
是非いろんな人が現地に行って、娯楽を与えてほしいですね。
ジャニーズやAKBにも行ってほしい。

No title

よっこさま。
おお、ぽっぽと直接話しましたか。
よっこさまの落語好きな友人は、とても力のある方とお見受けしました。
ぜひ、二ツ目昇進の際は、彼女の出る落語会に足を運んであげてください。

ポチ、ありがとうございました。

No title

代役が立ったんですね。
落語がダメだというなら 誰がやってもダメだと思うんですけど。
娯楽が すべてダメだというなら テレビ局から パチンコ屋一軒一軒まで すべてやめろというのでしょうか?

何も 東京ドームでやるわけではなし、
普通の生活をおくることこそ 大切ですよね。
イベント中止の影響で 震災倒産が出たというニュースも聞きました。
自粛ムードは ただでさえ弱っている日本の首を絞めてしまいます。

No title

yoyoさま。
講談には、「中止せよ」の声はないらしいのです。
貞寿さんいわく、客の数が少ない・笑いが少ない芸、とのことだそうです。

買い占めではなく、普通の数として卵だのパンだのを買う。その延長線にこそ「復興」があると、なぜわからない人がいるんでしょうか。
あほ、と片付けてしまえば簡単ですが。

No title

ぽっぽの会残念でしたね。
ただ、落語協会にそういった行為する野郎は

本当の落語聞きじゃぁないですね。

No title

よっしーさん将軍さん・さま。
おひさしぶりです。
全くそうです。落語聴きの風上にも風下にもおけない野郎(女かも)です。
その人は「落語とは業の肯定」という談志家元理論を知らないのですね。

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王子の狐

Author:王子の狐
Yahoo!からの引っ越しです。
現在は東京・神奈川での飲み食いの記事中心。
昼は人形町、夜はあちこちに出没しています。

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