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横浜女学院中学 学校説明会その30(11年6月23日)

石川町に行く。
画廊だの中華街だので行くことはあっても、学校に行くための下車は久しぶりだなあ。
ご存じのようにこの駅は日本有数の女子中高生の乗降駅だ。
フェリス・横浜共立・横浜雙葉・横浜女学院・横浜山手の5つの女子校。
ただ、雙葉はみなとみらい線が最寄り駅になったし、横浜山手(旧横浜女子商業)は中央大の附属となって移転する。
 
横浜の学校は石段を登らなければたどり着けないのが多い。
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石川町の石段って、中途半端な幅なんですよね。
石段を登りきると…
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左に行くと横浜共立。
今日は横浜女学院
昔の名前は「横浜学院」。
この学校は知り合いが多い。「やあ」だの「ひさしぶりじゃない」の声をあちこちの先生からもらう。
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仲良くしている先生がいるため、そこから顔見知り・飲み仲間が増えていく。
(業務連絡:RINKOさん、この学校の名前を心にとどめておいてください)
しかし、今の校長先生になってから、業界向けの説明会をしなかったこともあって、やや疎遠な感じになってしまって、
久しぶりの間に
「え? お名前が…」
「はい、説明会がない間に結婚しました」だの、
あ、こんなところにこんなテニスコートが…
なんてことになって、やや浦島太郎状態。
説明会の会場の南棟もこの4月に完成。
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この学校は山手の丘の上にある。
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景色が良い。
なんせ、崖の上にある。
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ただし、耐震はOK。
新校舎もできた。
この学校が今日のような、そこそこの人気校になったのは、先先代の校長先生の人徳あるお話と、広報担当の平間先生のおかげだ、と言っても過言ではない。
 
先先代の苅部校長先生の話はいつ聴いても心に染みた。
園芸が好きで、農芸が好きで、それも有機農法どころか、永田農法まで手がけてバラ園を育て、野菜を育てた。
説明会ではいつも小さな人参の種の実物を見せ、こんな一粒が荒れたいばらの道に落ちると、実にはならない。ところが豊かな土地に落ちると、こんな大きな人参を実らせることができるのです。といって自分で育てた人参を見せる。聖書に触れたことがあれば、お分かりですよね。
そんな学校です、といった話をする。
この先生があと5年学校にいて付き合っていたら、無神論者の自分は洗礼していたかもしれない(無神論の受洗って、そりゃなんじゃい)。
校舎はぼろくて、校地は狭くて、見事な施設もない(昔ね)。
それでも、生徒の一人一人を愛する気持ちはどこの学校にも負けなかった。
少しずつ、受験生が増え、大学実績も上がり始めた。
おこがましいことを言えば、その一助を担った気持ちもある。説明会のたびにダメ出しをし、酒を飲みながら広報や学校宣伝の方法を話し合ってきた。
 
愛されている実感のあるものだけが、ひとを愛することができる。
入試当日に誰かに向けた「ありがとう」の手紙を書かせ、心落ち着かせる。
「プログレス」の教科書が難しいので、導入の教科書やCDリピーターを自分たちで作成して、筆者フリン氏に激賞される。
だから卒業生たちが後輩の高3生に受験頑張れ、と折り折りにメールを送る密接な関係が生まれた。
「こんな校舎で生徒が集まるんだから、いいことをやっているんだよ」と励ましてきた。
 
今春の大学実績は145名の卒業生で、国公立4、早慶上理8、GMARCH36名。
20年前、10年前の横女の実績を知っているものからすると隔世の感だが、
「最大瞬間風速ではないと思いたい」と。これを3倍にする、と。
ただし、どこの学校にいってもいいとは思わない、と「高大連携」の係を作る。
普通高大連携というと、併設の大学と単位互換や出張授業などをさすが、本校のは違い、
「生徒が4年間で伸びる学校を探せ」の合言葉で、大事な生徒が行くに値する学校を見つけようという係だ。
英語教育に定評のある横女なので、英語を伸ばしてくれる明治・青山・立教に行かせたい、などといったふうに。
 
校長の話、進路の話、入試結果や要項の話で、ほぼ1時間だ。
ところが、その後に平間教頭(←に出世している
) が自分にも時間をくれ、とマイクなしで話し始める。
どんなつもりで、オープンリールのテープを切り貼りしながらCDを作ったか。
自分たちがどんな思いで生徒に接しているのか。
そして、苅部元校長の遺伝子を継ぐものとして、聖書の種の話を始めた。
有名大に何名、と言っているうちに見えなくなるひとりひとりの顔。
「綺麗な校舎ができたから受験する、実績が上がったから受験する、そこは目指すところではない」と、生徒の手紙を読みあげての力説。
生徒を大切にする、その一点にのみ、自分たちの学校はある、と。
何かに苛立っているかのように力強く話すその話に、場内はしんとなった。
 
「グラウンドができて、あそこにあったバラ園はどうなったの」
と聞くと、移植してあるよ、と平間先生は案内してくださった。
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こんなグラウンドの裏に、それはひっそりとあった。
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今はバラが終わり、また秋になると咲くという。
「ここは生徒が来られるの」
「うん」
それは良かった。
「移植して、咲くんだけどね、苅部先生が育てたときのような大きな花にはならないんだな…」
先生、また学校に花を育てるだけのために来てよと言うと、俺は造園業ではないって言うんだよ、と笑った。
新しいバラ園の奥に柑橘の木があった。
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 「この木は自分がこの学校に来た時に、植わったものなんだ。昔いた先生がよくマーマレードを作ってくれたものなんだが、いまは実がなってもそのままなんだ。」
地に落ちた実がさみしそうにいくつかあった。
「これが大きくなる間に、自分は5人の校長に仕えたよ…」
「あと10年もいないですね」
「うん、いない」
「また、久しぶりに呑もうや」と約束し合って、別れた。
 
説明会前に、ここだけの話だけどと聞いた話をふくめて、なにかほろ苦い説明会にもなった。
でも、かつて顔が似てるので兄弟、といろんな人に言われたが、彼がいる限りは、この学校を応援し続ける、そう誓って、また石段を降りて下界に帰ってきた。
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コメント

No title

今日はしんみりしてますね。中華街でのお食事もナシですか?

紫陽花にオレンジ、バラ 実り豊かな学校ですね。きっと生徒さんも実り豊かな6年間をすごされるのかなと思います。
横浜のこの地域は坂が多いですよね。足腰鍛えられますね。
見に行ってみようかな…

No title

オニ母さま。
しんみりが身上の狐です。
学校で軽食いただいたので、中華街なしです。
ぜひ見に行ってください。中華街御馳走します(ランチですが)。

No title

小学校の時、学校見学に行きましたが、
受験対象ではありませんでした。
雰囲気がよかったのは覚えています。

No title

みみうさぎさま。
え、みみさまの受験の時ですか!
それはまだ、横浜学院のころですね。
今は、妹さんの学校よりも上がってきてると思うのですが。

No title

このエリアは似た学校名が多くてこんがらがっちになりそうです(^w^)
王子さんの思い入れのある学校なんですね~

坂あり洋館あり木々ありの山手の雰囲気が好きなので、おチビもああいう環境で6年間を過ごせたら素敵だろうなぁと思います(*^o^*)

いつ頃のタイミングで娘に受験を意識させればいいでしょうかね~
私の時は5年の時に、父母があらかじめ用意した学校を見て行く気になったのですが、今はどうなのかしら(^-^)o

No title

AYAさま。
参考にならないのですが。
自分が娘を連れて文化祭巡りを始めたのは年長さんから。
「狐さ~ん、早すぎるよ~」と言われたが、そうでもなく、私学の良さは早いに越したことはありません。
娘が受験を意識したのは、そのころかなあ(笑)。

No title

ナイショさま。
初めて学校でつながりましたね(笑)。
自分にとって「女学院」は大阪女学院かな。
なぜか「東京女学院」って、ないんですよね(東京女子学院はある)。
いい学校とその方が思ってくださったこと、学校関係者になり代わってお礼申し上げます。

No title

まだ全部読んでないですが
業務連絡 了解しました!
これから仕事に行ってまいります

No title

RINKOさま。
あの校長の件と関連してきます。

No title

名前だけは最近知りました^^;

石川町は大きな駅でもないのに、女子校が何校もあって・・・
麻は大変なことになっていそうですね!

No title

samさま。
きっと駅員同士の間で「おっ、今度石川町? いいよな~」という会話があるんじゃあないでしょうか。

No title

ここの坂は、キツイですね。うちの塾お勧め校なので、2回ほど行きました。Y英和と同じ日、娘と、文化祭はしごした気が。運動場が、寂しいですが、景色は、すご~く良いですね。うちの子、平間先生好きらしいです。(*^_^*)

No title

mimiさま。
平間先生が好きなら、自分のことも好きになってくれるはず(?)かも。
キャラはちがいますが。
確かにグラウンドは悲しいですね。
自分なら英和よりはるかに女学館でしょうか。

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王子の狐

Author:王子の狐
Yahoo!からの引っ越しです。
現在は東京・神奈川での飲み食いの記事中心。
昼は人形町、夜はあちこちに出没しています。

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