秋田県の横手市には酒蔵がいくつかある。
そのひとつ平鹿町で天の戸を醸す浅舞酒造の柿崎秀衛社長が8日に亡くなられた。享年56歳。
何とも早すぎる死ではないか。
特に親しいわけではない。
一度お蔵にお邪魔したのは2000年だったか。
お忙しい時間の合間にお昼にそばをごちそうしてもらったことを昨日のように覚えている。
東京の大学に行かれたことを問うた時「一度、東京に行ってみたかった」と、人なつっこい笑顔で語られた。
そのあとも、試飲販売の場でお会いしたり、お酒の会でお会いしたりしたときは、やはり笑顔で語りかけてくださった。
天の戸を柿崎社長と共に、今日あらしめた杜氏の森谷康市さんはHPの今日のブログ「夏田冬蔵」によると、検査入院するはずの日に、トイレの前で倒れられてそれっきりになってしまわれた、とのことだ。
今年も元旦には会社名義の年賀状が届いた。年末には来年のカレンダーも送っていただき、いつもなら青の万年筆で一言書かれていたり、署名があったりしていたが…と思っていたが、昨年4月ぐらいからご病気だったようだ。
もう、どこの酒の会に伺っても、お会い出来ないのがとても悲しい。
天の戸・美稲。米の旨みを残した山吹色の酒。
ご冥福をお祈りします。
合掌
お写真はHPの「夏田冬蔵」からお借りした。
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