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堀切菖蒲園 小島屋で元祖ハイボールを

(take1)
ほりっきり、ほりっきり、もう、ほりっきり~ですか~♪
…似合わないな。
やり直し。

(take2)
山崎哲の戯曲に『うお傳説』という名作がある。島尾敏夫の『死の棘』に着想を得たその作品に堀切菖蒲園が出てくる。
「四つ木に住んでいる頃は思いもしなかったろう。堀切のショウブ園がすぐそこにあって、五月ともなれば黄色い花が湖水一面に咲き乱れている……。」
地方の学生劇団たちは競ってこの芝居を上演した。それぞれの「死の棘」体験の自己治癒の試みとして。むろん、自分など、そんなセリフを呟いていても四つ木も堀切も知りはしなかった。
そして、今日、そんなでセリフから30年以上経って、初めて堀切菖蒲園に行った。
京急の乱れで、JRに乗り換え、日暮里から数駅。
次の約束の時間まで1時間近くある。
[小島屋]
イメージ 1
ガラガラと戸を引いて、すぐ目の前にカウンターがあった。
「ここいいですか」
「どうぞ。…あ、そこ(戸)、ピタッと閉めて」
「あ、すいません」
こちらのお店凹型というのか、コの字が2つ並んだというのか、そういう感じ。
ひとりで呑んでいるご常連。両側に女性を並ばせての男性(一家3人かな)。
イメージ 2
時間がゆっくり流れている。
女性は特に注文を聞きに来るふうでもなく、小松菜を茹でたり、洗い物をしたりしている。
いいなあ~、こっちの都合がつくまで注文を取らない感じ。
イメージ 3
正面と横にホワイトボードがある。
「ハイボール下さい」
ご常連などは「ボール」というが、どうも自分はね。
運ばれてきたとき、お姉さんカウンターを丹念に拭いてくれた。
イメージ 4
元祖ハイボール
ここの[小島屋]、あるいは曳舟の[三祐酒場]がハイボールの発祥とも言われている。
一説では1952年にスタートしたらしいが、この[小島屋]創業が1949年だから十分年代は合う。
運ばれてきてもシュワシュワが激しく、まさに強炭酸。
エキスがそれぞれの店のレシピで、微妙な味わいの違いを持つが門外不出のもの。
うまいな~。
今日久々の水分ですから。
イメージ 5
まぐろの煮こごり
煮こごりを発注するとお姉さんが「まぐろのだよ」。
むしろ珍しいじゃあないですか。
辛子も付けるが、煮こごりの中の生姜が利いている。
やっぱり煮こごりは、つまみの上位ランキングだな。
イメージ 6
お姉さん、左手で炭酸を一本注ぎ、右手に喫茶店のお冷のようなポットから焼酎を注ぐ。
で、来ました。
イメージ 7
元祖ハイボール
これ手許の本によると2009年で300円。少なくも増税後も変わっていないのだ。
イメージ 10
にら玉もいいなあ。
でもこのあとたんまり食べるからなあ。

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とちおの油揚げ
ただの油揚げならニラ玉へ、ですが、「栃尾」とつくと我慢できません。
生姜ではなく、大根ねぎが添えてあるのがいい。特にねぎは上に載せるとねぎの味しかしないじゃないか!という向きもあるから添えにしてるのでしょう。
これもつまみの上位ランキング。
イメージ 9
まだ明るいから、使ってないのかな。
いい店は短い滞在時間でも、のんびりした気分になれる。
お、そろそろ集合時間が近づいた。平和橋通りを歩くのに何分かかるかわからないので、ここまでにしましょう。
元祖ハイボール 300円×2
まぐろの煮こごり 350円
とちおの油揚げ 300円
計 1250円
ごちそうさまでした
(つづく)

[小島屋]
葛飾区堀切5-3-11
03-3601-1852
17:00~21:00
日祝休
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コメント

No title

堀切菖蒲園にいらしたのですか!
近くですので親近感が湧きます。
小島屋さんではよったりとした時間が流れていたのでしょう、よく伝わってきます。こういった時間の使い方をわたしもしたいですね。

No title

普通に「ほりきりストーリー」を口ずさんでましたこんなお話もあったなんて知りませんでした。…っつーか小島屋さんも行けてない(笑)

呑んでからの長歩きはこの時期注意がいりますから軽めで正解ですねのぶ

No title

菖蒲園は二年前位に一度伺いました。
なかなか良さ気なお店ですね~

No title

mojitoさま。
そうですね、お近いと言えますね。
ここはずっといて、まったりするのもありですが、ご常連さんそれぞれの好みの席もあるでしょうから、混み合う前に帰るのが一番です。

No title

のぶさま。
少し歩きすぎたので、そのあと驚くリアクションできず、すいませんでした(笑)。
ちょい呑みのあとは、暑さが少し和らぐのでいいですね。
途中、銭湯がいくつもあったので、ひと風呂浴びたかったです。

No title

小太郎さん
江戸川区の小岩菖蒲園はあるのですが、堀切菖蒲園や、向島百花園には入ったことがないんですよね。
堀切といえば、[のんき]でしょうが、自分としては、こちらに伺いたかったので、満足しました。

No title

堀切菖蒲園…逝きましたねぇ~~この時には小島屋さんもお邪魔してほっこりいたしました…いいっすよねぇ~~このお店(^O^)

No title

ノブさま。
そうそう、ノブさんの記事で行ってみたくなったんです。
記事にあたって、小島屋調べたらノブさんの記事が検察結果に出てきて、懐かしく読み返しました。
老舗が跡継ぎがいて、続くのはありがたいですね。

No title

導入部分に山口百恵さんを持ってくるとは、またしても意表を突かれました。
大きな声では言えませんが、昔、「ほりきりしょーべん」と聞かされていたことがありまして、ちゃんとした名前を拝見しビックリしたようなことがありました。
プレイバック♪ プレイバック♪今の言葉~プレイバック♪

No title

なんだか落ち着けるほっこりとした雰囲気がいいですね♪
まぐろの煮凝り美味しそうです( *´艸`)
これっきりこれっきりもう~これっきり~ですか~(笑)

No title

こんにちは。

今日も暑いですね
炭酸強めの元祖ハイボール、写真の泡を見ていると今すぐ飲みたくなります。

店内にゆっくりとした時間が流れている様子が伝わってきました。

あっ、百恵さんVer.も好きです

No title

やまぴょんさま。
花の中3トリオだと森昌子が好きだった、暗い過去の持ち主です。

まさに金沢文庫、というような、あれですネ。

No title

ペンちゃんさま。
自分は煮こごりを大人のゼリーと呼んでいます。
これ、自家製でしたので、なかなかでしたよ。

No title

浜雪さま。
確かに!
私も仕事中ですが、アフターの呑みばかりを考えています。

ゆっくりの時の流れに身をひたす、まさに酒場浴の醍醐味です。

あ、take1はいけません(^o^)

No title

堀切菖蒲園でハシゴ酒したいです。
〆は背油ラーメン!

No title

なるほどいい感じの落ち着いた店ですね。
料理もハイボールも美味そう!

No title

マグロの煮凝りって珍しいような気がしましたが、マグロのアラを煮たのは好きだから、あれを冷蔵庫で冷やせばいいのかな?と思い至りました。

No title

ypさま。
はい、駅移動せず、その町完結のはしごもいいですね。
それができそうな堀切でした。

No title

蕎麦好きおやじさま。
やっぱり老舗酒場って、落ち着きますね。
シャンパン並みのシュワシュワでした。

No title

あるこりすとさま。
たぶん、前の日のメニューにまぐろ粗煮があったのではないかと想像するのですが。

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王子の狐

Author:王子の狐
Yahoo!からの引っ越しです。
現在は東京・神奈川での飲み食いの記事中心。
昼は人形町、夜はあちこちに出没しています。

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