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鎌倉 円覚寺 安寧のお抹茶と上生菓子

これは6月14日の水曜日。
入梅して雨の日もあったが、この日は日差しも出た。
鎌倉に行こうかと思って横須賀線に乗るが、北鎌倉で下車。
もちろんたくさんの人が降りるのは明月院に向かう行列か。
自分は今日はここに行ってみようと。
円覚寺
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言わずとしれた鎌倉五山のひとつ。
1282年に無学祖元禅師によって開山。蒙古襲来による殉死者を敵味方なく弔うための建立だという。
鎌倉の谷戸を利用し、徐々に奥に従って上って行く配置だ。
北鎌倉の改札を出て1分。
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これは総門をくぐったところ。ここからは入場券が必要だが、今は便利なことにスイカ・パスモが使えるんですね。
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山門(三門)
1785年に再建され、県の重要文化財。
この門をくぐると諸々の煩悩を取り払って涅槃・解脱の世界へ至る。
有難いことにこのお寺あちらこちらにベンチがあり、「日向ぼっこ」に最適。
あたかも涅槃のように(寝はんのん、の関西弁のほうだな)何も考えずにぼけっと。
心の日光浴だな。
ここで考えたのは、北鎌倉といえば、円覚寺・東慶寺・明月院・建長寺といったふうに流していくのが普通だが、今日は円覚寺だけに絞って堪能しようという魂胆。
隣り町の旅人ならではだな。
そして、もうひとつ、これは驚いたことだが、このお寺どこにも「撮影禁止」がなく、ルールとしては「まずお参りをしろ」「三脚使用は他に迷惑にならないように」なのだ。
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仏殿
ご本尊を祀っているところ。ご本尊は冠を被っておられるので、宝冠釈迦如来と呼ばれる。天井は守屋多々志画伯による「白龍図」。
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こちらは無学祖元さんとどなただったか…。

仏殿近くのトイレのあたりには日曜画家(今日は水曜だけど)が多くいる。
その所に咲いていた白い紫陽花。
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花の形が珍しいのでパチリ。
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選仏場
文字通り仏を選ぶ、修行僧の座禅道場。
そう聞くと引き締まるものがあるな。中央に祀られているのは南北朝時代の薬師如来像。
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舎利殿
今日は近づけない。国宝。
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これは仏日庵近くの白と青の紫陽花。
仏日庵は庭園に赤毛氈の床几があって、そこでお茶をいただける。
そしてこれが円覚寺の一番奥の…
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黄梅院
この辺は人もなく静かだ。
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ここの庭に
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素朴な木彫りの、地蔵というのか、野仏が2体。
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木を削って仏像を作るのではない、木の中にいる仏を彫り出すんだ、そんなことを昔、聞いたことがある。
そんな感じ。
さてここで折り返して…
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如意庵近く
本当にあちこちのベンチがありがたい。
じっとしていると心地よい涼しさの風を感じる。
この如意庵にもお茶が呑めるところがあるようだ。
[安寧]
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中央の紫陽花のところにささやかな表札。下にメニュー。
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甘いものが欲しくなった。行ってみよう。
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階段を上って門をくぐると
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こちらに上がる。
御用の方はベルを鳴らしてください、と。
鳴らす。ほどなくはーいと言って、とてもきれいな女性が現れた。
ただいまは座敷かテーブル席が、と。座敷に。
庭園を望む廊下の窓席は満席のようだ。
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ああ、お参りを。忘れていた。
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これに向かって座る。
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これを、と言うと「お抹茶は冷たいのと温かいのがあります」
温かい方を。
季節的には冷たいのはいいのだろうが、自分は暑い時には熱いものを呑む、これが一番の避暑だと思っている。
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ほうじ茶がありがたい。
座卓には団扇もおかれているが、あとはエッセイ集。そんなのを読んでいると
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本日のお抹茶
さっきと違う、また品のある女性が「青梅の種が中に入っていますので、お嫌でなければ手に持って食べてください」
「よろしければ」ではなく「お嫌でなければ」という言い回しに素敵だなあと感じる。
それを感じ取った自分も素敵だなあ(笑)。
つまり楊枝でいただくと、種をしゃぶれないですよ、というわけだ。
有難くその勧めに従う。
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ほうじ茶の追加が置かれる。これも有難い。
管長の法話集。3冊目を出す意味はないと思ったが、この寝ている猫の写真を見て、これだけを見てもらおうと出版を決意したと。
その理由は書かれていないが、自分なりに解釈すると、この猫の寝姿にこそ、禅の悟りの境地があるのではないかな。
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青梅好きとしては、控えめな甘さでいい。

主に廊下の椅子の人たちかな、おばさんたちの盛んな話声が聞こえて静寂な空間とは程遠いが、そんなのに顔をしかめているようなら、まだまだおれは猫の境地には達しないわけだ。
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これが廊下の席。
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その席から見えるのがこちらの庭。
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庭の上の方にはお墓と紫陽花が。
最初の女性が入り口まで見送って下さる。
「よく晴れてよかったですね」と。
彼女にせよ、手に取ってと勧めてくれた方にせよ、その透明感のある穏やかさは、日々このお寺の中で働いていることで身に着いたものか。素晴らしい。
本日のお抹茶上生菓子付 1000円
ごちそうさまでした
 

自分がカフェを出たとき女性グループのひとりが話しかけてきた。
「ここは座敷だけですか」
なるほど畳は辛いんだな。「椅子もありますよ」。
それに推されて入って行った。
またチリンと鈴が鳴った。
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方丈
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この座敷の端に、庭が見渡せる椅子がある。
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ここにこそ、本当の静寂があった。
誰もが声もなく庭を見る。流れる水音だけが聞こえる。
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そして最後に
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120段以上の階段を登り
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洪鐘
関東一の大きさを誇る国宝。
ここまで来て、景色に北鎌倉女子学園の校舎が見えて、そうか前にも来たな、と振り返ると2013年だった。
自分のブログって便利だなあ(https://blogs.yahoo.co.jp/kkwrw878/31663275.html)。
なるほど、だからその帰りには[秀吉]と[天昇]なんだな。その頃はまだ[茶女]がなかった、そんな話を春華さんにするのは、このあとの記事で。

円覚寺
鎌倉市山ノ内409
0467-22-0478
3月~11月8:00~16:30
12月~2月8:00~16:00
拝観料300円
無休

[安寧]
鎌倉市山ノ内425
080-7741-0683
水木金 10:00~16:00
第2土曜 花むすび膳11:30~(予約優先)
     甘味お茶15:00~
他の曜日休
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コメント

No title

今朝は趣のある記事ですね~
心も洗われる写真だぁ❗
狐さん、鎌倉五山シリーズお願いしまーす🎵

No title

何時もお墓詣りで黄梅院しか行かないので、たまには時間を作って色々回るのもいいかもですね。

No title

お品書きの1,000円でございます…もうこれにほっこりきちゃいました(^^ゞ

No title

暑い時は熱い茶を、自分もそうです。
冷たいものを飲むよりは、温かいものの方が胃にダメージもないし、汗もかいて涼しくなるように思えます。

No title

ぽちぽちさま。
本当は朝早く行けば観光客も少ないんでしょうね。
涼しい夏の早朝に行ってみるかな。
でも、人が誰もいないと心細いタイプ(笑)。

No title

おん蔵さま。
そう、おん蔵さんの墓参りの記事、毎度楽しみにしている読者です。

No title

ノブさま。
「1000円」と書いて当たり前なんですが、それを「ぶっきらぼうで失礼」と思う心が素晴らしいですよね。
「サザエでございま~す」もそうなのか(笑)。

No title

ぶらくり佐藤さま。
キンと冷たくていいのはビールだけですね。
夏でも日本酒は燗でいただきたいタイプ。

No title

おはようさぎ
わぁ、懐かしいです
こちらはよくふらふらと歩いたものです
しかし、今日、ご紹介頂いたような知識は何もなしで

No title

びびりさま。
知識なにもなし、それがいいんですよ。
それが禅のココロかと(違うか)。
自分もそうです。
記事化にあたって、あと付けしているだけです。

No title

円覚寺は結婚してから何年かで歩いてみた記憶があります。木彫りの仏像が素晴らしいです。気が付かなかったのでとても新鮮な気持ちです。

No title

やまぴょんさま。
野仏、いいですよね。何とも愛らしい。
久しぶりに鎌倉散策いかがですか。梅雨が明けた頃にでも。

No title

素晴らしい記事ですね〜私も梅が好きなのでここでまったり食べながら過ごしたいです。
せかせか生きているのでたまにはこんな緑に囲まれたところでぼけ〜っと人生を見つめ直したいです〜(^o^)丿

No title

鎌倉は今が一番良い時期ですね。
それだけに混、~( ゚д゚)

No title

猿吉君ビールはジュース!!さま。
ありがとうございます。
何にもせずボケっとするのはいいですね。
ただ当方は人生を見つめ直すのは汚濁に満ちているのでダメです(笑)。

No title

小太郎さま。
混んでますからねえ。たた、最近は年中混んでる気もします。

No title

郷愁に駆られる記事でした。
早朝の円覚寺はいいですよ~。それも秋が好きかな。色づいた円覚寺もまた風情があります。

No title

mojitoさま。
自分も最近は早起きですので早朝に散歩しようかな、とも思っています。

No title

こんばんは。
お抹茶と青梅のセットに紫陽花が添えてあるのが素敵ですね。
お庭の方に向けられた椅子席で、大好きなお抹茶や和菓子をいただきながら、しばし現実逃避そんなひとときを過ごしたいなと思いました。

No title

浜雪さま。
はい、ぜひお二人でお越しになってみてください。
千円出す価値はあると思いました。

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王子の狐

Author:王子の狐
Yahoo!からの引っ越しです。
現在は東京・神奈川での飲み食いの記事中心。
昼は人形町、夜はあちこちに出没しています。

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