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上大岡 峰むら 一つの店がまた閉じました

この店に初めて入ったのは6月8日だから、きわめて新参者だ。
このお店ができてどれぐらいだろう、10年以上にはなるか、仮に10年を1時間ドラマとすると、自分の登場は来週の予告ぐらいの時間帯だ。
だから自分の悲喜こもごもは抑制的になる。ならざるを得ない。
しかしこの店に来る客で、プログを上げるなんて人はほぼ皆無だろうから、自分の責務と感じて書いていきたい。
その店は鎌倉街道から横にそれるこの路地の奥だ。
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カラオケスナックがいくつか灯りをともしている。
たまにお見送りの女性を見かけたから、それぞれ需要はあるんだろう。
その奥に控えしはわれらの
[峰むら]
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ここはその6月8日に来たときに、悪い印象を受けなかったので、また来る的なことを言ったら、ママが衝撃的に「あと数ヶ月でしめるの」と言った。
ショックだったなあ。
その時の感想をこう書いている。
「えっ! それって一目ぼれした人に婚約者が居たってパターンじゃないの」
今でもやや意味不明だが、そんな感じだ(笑)。
ここはママも呑んでる時間に伺うことが多い。
そこでこうなる。
それは9月12日。
「昨日も来たら電気は付いていたが鍵は閉まってた」
「ああ、ちょうど集金(だったかな?ちがうかも)行っていた」
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ウーロンハイを頼んだ。
何の焼酎だったか氷の入ったグラスに乙類を注いで、そこから水を入れて「あ……」とママ。
あーいいよいいよ、それで。
かくして焼酎水割り(笑)。
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この日はひとりお客さんがいた。前もいつか同席したな。
何か同じことをくどくどいってママに「うるさい!」と叱られていたな。
しかしママはソフトボイスだから、言われた方はますますくどくなる(笑)。
叱ってほしいわけだ。
これはお通し2品。これで500円。
マグロは中トロの部分、鮭で言うとトバの部分かな。
もうひとつはコンニャクと人参などの野菜を炊いたの。
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ここで高清水所望。
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高清水 純米 (秋田)
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これは秋刀魚南蛮とゴボウか。
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エビチリだ。
「これは作ったの?」と問うと
「プロが作った」(笑)。つまり買ってきたわけだ。
この日はまだ飲んだのか。お通しで4品=1000円となったか。
いや高清水をもう一杯飲んだのに忘れて「2000円でいいよね」とこちらから言ったような気がしている。
さっきのおじさんが、梨を持ってきたので食べようと出してきた。
この人(自分です)にも、と。
この時の行動はどうするか。
おじさんの出した梨は冷えていない。
ママさんは冷蔵庫から自分の梨を出して剥き始めた。
そしておじさんの梨はおじさんの袋に戻してあげた。
優しいよなあ~。
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でもおじさんはかなり酔っているので、少ししか食べれず、かくして美味しい梨(九州って言ってたかな)は数多くが私の体内に。
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日本酒呑んだあとの梨っておいしいね。
焼酎水割り 500円
高清水 500円×2
お通し4品 500円
計 2000円
ごちそうさまでした

そして9月19日
もう何時閉店なのかは数回前に聞いてあったので、この日も安心して。
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「あらお帰り」と迎えられ。こういう時は「ただいま」というのかな。
珍しくビールでスタート。
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生ビール
そして
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マグロ赤身・切り干し大根
もちろんこうなると早々に高清水移行。
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高清水 純米 (秋田) 
お通し以外に食べておこうと思って…
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「いわし明太子ある?」
「ない」
「ふぐ一夜干しは?」
頷いて厨房に消える。
これどうぞ。と。
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おでんを頂いた。
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えっとこれはね。
ママさんが箱酒を飲んでいて半分くれたもの。
何だったか糖類も入って典型的なパック酒。
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眺め納めか。
で調理したものが来ましたが…
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手羽餃子
頼んだのふぐの一夜干しじゃん!などとたとえ抗議の意味でなくても言わなくてよろしい。
全く何事もなしに食べるべし。
最近思ったことが上手く言えない。
大魔王はレンジでチンしたものを出し忘れること数回。
そういう世代なのだ。まして70を越されたママさんならば、だ。
美味しくいただくべし。
生ビール 600円
高清水 500円
お通し 500円
手羽餃子 600円
計 2200円
ごちそうさまでした
そうこの日はカルディでれんこんチップスがあったので持ってきた。
ママは袋から皿にあけて、一緒に食べようの合図。
初めは「辛いね、これ」
「辛いの苦手?」
こくり。しかしやがて「癖になるねこれ」
そういう可愛さなのだ。
旦那さんがもう80を越しているとか言ってたな。ラブラブなのだ。
「最終日混むかな?」
「来る時間は大丈夫じゃない?」

でその最終日が9月22日。
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ドアを開けるとまさかの満席。
人生で初めて見る光景。カウンターも全員、二つの小上がりも今までもの置き場と化してましたがそこにも6人以上。
何とお手伝いのお姉さんまで使っていた。
ママさんなんとも悲しげな表情。
もうすぐここ出ますよ、と言ってくれるおば様もいたが、せかすのも悪い。
「じゃまた。お元気でね」
遠くにいるママに声をかけた。
そうか土曜なので自分の来る時間もいつもより早かったな。
かくして、短期間ではあるが、なじみになってくつろいだお店、[峰むら]は閉じたのだった。
ママさん、これからはパパさんとごゆっくりとお過ごしください。
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コメント

No title

出会いとお別れ(/_;)/~~
人生の縮図が3ヶ月で訪れましたね~
居心地良さげなのに残念だね

No title

mojitoさま。
一首口ずさむところなんかさすが教養ですね。
サヨナラだけが人生だ、そんなところでしょうか。
寂しさをも愉しむ心で(笑)。

No title

ぶらくり佐藤さま。
ぜひともお越しください。
ふたりアミーゴでよければご案内もいたします。
一軒なくなってもまだまだある(笑)。

No title

おん蔵さま。
そうなんです。
シャッターに貼り紙の前で立ち尽くす、誰もが経験してますよね。あれに比べれば。
看取った感じです。

No title

のぶさま。
街でばったり、違う店でばったり、ありますからね。
出逢えるのは、赤い糸ではなく、酒の糸が繋がっているのかな(笑)。
そう思って街を歩きます。

No title

ノブさま。
会うは別れの始めと言いますが、
別れは会うの始め、
そんな心境でおります。
ラスト。看取れて良かったです。

No title

ぽちぽちさま。
うんうん、どのお店もいつなくなるかわからないから、こまめに檀家回りしようと思った次第です。

No title

おはようございます。
寂しい気持ちで記事を拝見していたのに、読み終えた後はなぜか爽やかな気持ちになりました。
最後のお別れのシーンが、私には何だか印象的でした。街中でママさんとご主人の仲睦まじい姿を遠くから見つめる、そんな偶然があればいいですね。

No title

浜雪さま。
何ともありがたい。
そうなんです。爽やかにお別れした気持ちでおります。
ラストシーンは見つめ合っちゃいましたが(笑)。

No title

良いドラマの最終回だけ観てしまった感じがしました。ああ、もっと早くから、、、、。

No title

やまぴょんさま。
俵万智さんが、「もっと早くからと思うのは贅沢。会えただけでも感謝しなくては」と言っているのを胸に刻んでおりますので。
割とドラマの最終回って好きなんです。
昔「ホームワーク」のエンディングで「クリスマスキャロルの頃には」が流れるのが良かったなぁ。

No title

深夜ドラマには最適なストーリーですね。
ついつい見ちゃう(読んじゃう)(笑)
ママさん末永くお幸せに♪

No title

ypさま。
おめでとうございます㊗
深夜チャンネルを回していて、ふと止めちゃうことってありますよね。
エンドロールはママさんと老夫の散歩風景で(笑)。

No title

ご高齢のママさんだったのですね~。10年お店をやるって凄いことだと思います!
お疲れさまでした!ですね。

No title

チッタさま。
ここが取り壊しにならなきゃまだまだ続いているはずだったのでお元気なんですけど、ふつうはもう働く年齢じゃないですよね。昔の方は働き者。

No title

こんにちわん(ฅ'ω'ฅ)♪
しんみりなお話しですのに清々しい!
さすが狐さんだなぁと思わされました❤
文面も最後の日のお姿も、
私達の心にはもちろん、ママさんにも残るのでしょうね

No title

びびりさま。
ありがとうございます。
身内の看取りと同じで、急ではないとかえって覚悟ができるのかもしれません。
まあママさんには「終わりごろパチパチ撮る客もいたなあ」というところでしょうか(笑)。

No title

18:12のナイショさま。
適正価格だし、料金明示なので大丈夫なんですが、何か乗せられて2千円になることが多かったです。
まだお元気なので、楽しい老後を送ってほしいですね。

No title

こんばんは、梨が出てくるのが心に響きます
果物のように甘くて切なくてでも素晴らしい出会いで
老いというのは人間だれしも来るものですが、それとどう付き合うかという人間永遠のテーマがそこに

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PRIDEOFKANSAIさま。
果物って飲んだ後にイイデスネ。
鍋とかのコース料理の締めに出てくるのもわかる気がします。

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プロフィール

王子の狐

Author:王子の狐
Yahoo!からの引っ越しです。
現在は東京・神奈川での飲み食いの記事中心。
昼は人形町、夜はあちこちに出没しています。

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